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第44話
ワクワクしている俺に聞いてくる。
穂澄『なんか食いたいもんある?』
うーん、食べたいものか…。
慎『…お味噌汁と炒飯?』
穂澄『なんだその不思議な組み合わせは…
和食と中華の殴り合いだな。』
それに吹き出してしまった。
慎『和食と中華の殴り合い笑
先生の方がよっぽど不思議だよ。』
穂澄『俺は至って普通だろ…まぁ、材料はあるし作れる。』
テレビでも見て待ってろ、と言ってキッチンに行く先生。
なんかこのやり取り、家族みたい…。
高鳴る胸を自分に誤魔化すように、
ただ一心にテレビを見ていた。
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