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第68話

移動中に鈴華にこれから向かうと連絡を入れて、スマホをしまう。 運転している穂澄を見ては、もう少し二人で居たかったな…と寂しい気持ちも出てきた。 慎の寂しさを感じ取ったのか、聞かれる。 穂澄『どうした?』 慎『ううん…まだ、二人で居たかったなって思ってただけだよ。』 穂澄『俺仕事休もうかな。』 真顔で言い出す穂澄に笑う。 慎『ふふっ笑…また泊まらせてくれる?』 また、いつの日か昨日のような幸せに浸りたい。 穂澄『またと言わずに毎日来い。』 ハンドルを握っていない方の手を、おれのてのうえにかさねてくる 慎『ん…嬉しい。』 幸せに顔緩んで居ると鈴華の家に着いた。 穂澄『ついたよ。』 慎『ありがとう、気をつけて。』 俺が降りてからはそのまま車が走り去った。

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