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第74話
穂澄『朝SHR終わったら、慎と相川は俺のところ来るように。』
そう言って取り敢えず終わったけど…
慎『っ、藤中って呼ばないんだ…////』
ボソッと呟かれた言葉ははっきりと鈴華の耳に届いていた。
あれ、てか何で俺まで呼ばれてるの?
そう思いながらも2人で担任の元へ行く。
すると担任は慎の頭を撫でた。
それにクラス中が注目し、公衆の面前でされた慎は固まった。
慎『ほ、ほはほはほほず…じゃなくて先生?!!ここ教室…』
慌てて小声で問いかける慎に爽やかな笑顔を送った。
穂澄『んなの関係ねぇよ。俺らは俺らで気にしねぇし、流石にまずい時はやらねぇ。』
そんな担任にクラス内のみんなも唖然としていた。
穂澄『んな事よりお前ら体調は大丈夫か?』
赤面して未だにフリーズしている慎を見て仕方がなく鈴華が答えた。
鈴華『俺は大丈夫ですけど、シンシンがまだ少し本調子じゃなさそうです。本人は気づいてないけど…』
穂澄『そうか…お前も今詰めすぎるなよ?しっかり休め。』
休んでる暇なんて…
鈴華『はい…ねぇ先生。慎を傷付けたら殺しますから。』
俺はニッコリと微笑んで席に戻った。
そんな2人のやり取りを、慎は当然知らなかった。
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