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第75話

それから全部の授業を真面目に受け、休み時間もひたすら勉強していた。 そしてお昼休み。 担任は流石に先生だから共にご飯は食べれないので、お昼は一緒。 そして当たり前のように、おみも俺の横にいた。 慎『少し出てくるから2人でのんびりしてて。』 そう言って席を立った慎はどこへ行くのか。 置いていかないで欲しい、この状況は気まずい… 春臣『おい。』 おみは慎を呼び止めると口を開いた。 慎『どうした?』 春臣『保健室行くんだろ?こいつも連れてけ。』 なんて言い出したのだ。 鈴華『俺は元気だよ?!』 春臣『少しくらい休め、隈もひどい。』 目元を指の腹でなぞられた。 鈴華『…でも、勉強しなきゃ…』 春臣『大丈夫だ、充分してる。』 鈴華『足りないの!これだけじゃ…』 春臣『俺さ、すっごく頭いいんだ。』 唐突に自慢?にも捉えられることをサラッと言った。 鈴華『…』 春臣『だからお前が少し遅れたって俺が教えてやる。 …勉強のせいで俺に見向きもしねぇの腹立つんだよ。』 鈴華『…へ?』 そんなこと言われると思っていなくて変な声が出た。 春臣『あんなに赤面して俺の事見てたくせに、面白くねぇ。』 本当に面白くなさそうな、拗ねた顔をしていた。

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