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第88話
大きなテレビと黒色のソファー、そして難しそうな本が並んだ本棚があった。
なんかこう、学生のひとり暮らしとは思えない程の大人らしさがあるリビングだな。
キッチンを見ると道具が沢山揃っており、春臣が凄い人に見えた。
春臣『家ん中見過ぎだろ、その荷物そこの部屋に置いてこい。』
そう言って指された部屋を開けると、寝室だった。
キングサイズのベッドな上、藍色のシーツが格好良い…。
そして何よりも…
すぅっ…
鈴華『おみの匂い……っ//』
呟いてから自分の言ったことが酷く気持ち悪く感じた。
顔が赤くなったことに気づかず、恥ずかしさで混乱したまま荷物を置いて部屋を出る。
春臣『…どうしてそんなに真っ赤なんだ?』
鈴華『なっ、何でもない!!うん!』
そう、俺は何もしてない!よし!
ただひたすら自分に言い聞かせた。
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