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第87話
その後は本当に近かったみたいで、10分くらいで着いた。
春臣『ここ。』
目の前にはドーンとそびえ立つマンション。
俺のマンションも普通の所だと思ってたけど、ここは違う。
明らかにお高いのが外観だけでわかる。
…緊張する。
それからエントランスに入るとセキュリティも万全で。
エレベーターに乗り、7階で止まった。
春臣『そんなに固まってどうした?』
鈴華『少し緊張してるだけ…』
春臣『部屋は普通だから落ち着くと思う。』
俺の背中をポンっと軽く叩いてエレベーターから降りた。
そして瀬古という表札のあるドアに出会った。
おみの家…別の意味で緊張してきた…!
鍵を開けて中へ入ると、玄関は白を基調としており清潔感があった。
春臣『入って。』
鈴華『お邪魔します…』
そして廊下を歩くとリビングへ続くドアが見えた。
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