88 / 130

第87話

その後は本当に近かったみたいで、10分くらいで着いた。 春臣『ここ。』 目の前にはドーンとそびえ立つマンション。 俺のマンションも普通の所だと思ってたけど、ここは違う。 明らかにお高いのが外観だけでわかる。 …緊張する。 それからエントランスに入るとセキュリティも万全で。 エレベーターに乗り、7階で止まった。 春臣『そんなに固まってどうした?』 鈴華『少し緊張してるだけ…』 春臣『部屋は普通だから落ち着くと思う。』 俺の背中をポンっと軽く叩いてエレベーターから降りた。 そして瀬古という表札のあるドアに出会った。 おみの家…別の意味で緊張してきた…! 鍵を開けて中へ入ると、玄関は白を基調としており清潔感があった。 春臣『入って。』 鈴華『お邪魔します…』 そして廊下を歩くとリビングへ続くドアが見えた。

ともだちにシェアしよう!