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第90話
鈴華『ねぇおみ、ここ教えて〜。』
初めは緊張していたはずが、いつの間にか寛いでいた。
春臣『ここは…』
ズイと身を乗り出して教えてくれるが、究極に近くなった。
チラと顔を見ると伏せられた睫毛の下に見える目にドキリとした。
春臣『鈴華?』
鈴華『はひっ!!』
あまりに見惚れすぎて聞いていなかった。
春臣『どうかしたか?』
鈴華『いえっ、その…睫毛長いな…って…』
何を言ってるんだ俺は!!!!!
春臣『くくっ、長いのは鈴華の方だ。』
そっと目尻をなぞられて目を細めた。
春臣『そんなガン見するな、緊張する。』
鈴華『へ、おみも緊張するの?』
春臣『俺も人だ、もう一度説明するから聞けよ?』
鈴華『あ、うん…お願い。』
魅力的な瞳は、再度参考書へ戻された。
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