92 / 130
第91話
一段落着いた俺は伸びをする。
鈴華『んーーーっ…だいぶ進んだね。』
春臣『そうだな、授業とか家庭教師とやるより余っ程進む。』
鈴華『今までは家庭教師雇ってたの?』
春臣『あぁ。』
それって、
鈴華『男の人?』
春臣『…クソ女だよ。』
その人と、何かあったのかな。
ズキンっ…
そう考えれば考えるほど胸が傷んだ。
鈴華『女の人か。』
春臣『なんて顔してんだよ。』
頭をわしゃっと撫でられる。
鈴華『なっ、どんな顔だよ!』
春臣『嫌だって顔。
それに、気になってしょうがなさそうだし?』
気になっていないといえば嘘になるけど、俺が嫌だと分かっているのにニヤつかれると少しイラッとする。
ともだちにシェアしよう!