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美形アルファと地味オメガは兄弟つがい-3
◆ハートマーク多めです◆
整然と片付けられた部屋の片隅に転がる靴。
「アキ兄っ、これはほんと、ちょっと、っ、ぁぅぅ……っ……ひ、人としてだめなやつかと……っ」
ベッドに仰向けになった二葉は必死になって兄弟にあるまじき行為を止めようとするのだが。
クチュ……♥
「やっ♥」
まったくもって不慣れな刺激に下半身はあっという間にぐずぐずに、抵抗しようにも手足に力が入らず、兄のペースに完全に呑まれていた。
「ン……二葉のココ、可愛い色してるね……」
セーラー服を着用したままの弟の股間に恥ずかしげもなく顔を埋めた兄。
男物の下着はすでに蔑ろにされ、スカートの下で露になったオメガの恥部に……熱烈なキスを注いでいた。
「……二葉の味、堪らない……」
ふかふかの枕に後頭部を沈めていた処女童貞の二葉はド赤面した。
オメガの男性は妊娠を可能としている。
二葉も例外ではない。
両性具有に近い構造で、乳房はないが、女性の生殖器を兼ね備えている。
先程から執拗に……睾丸と後孔の間に位置する蜜孔を舐められ……クリトリスを吸われ……小振りのペニスまで味見されて……未知なる性的興奮に全身を犯されていた。
(まさかアキ兄にこんなことされるなんて)
兄弟なのに。
家族なのに。
ひどいよ、アキ兄……。
「やだって言ってるのに……っ……ほんとにもうやめて……こんなのだめだよ……!」
これ以上呑まれてはいけないと、二葉は捲れたスカートの向こう側にある暁帆の頭を押し返そうとした。
……ぬぷ……♥
「ひゃっ♥だっ、だめっ♥舌いれちゃだめーーー……っ♥」
尖らされた舌の先が蜜孔に捻じ込まれ、入り口を緩々と突かれ、二葉は堪らず仰け反った。
(アキ兄にこんなことされて感じるオレもオレだ)
理性と性的興奮の板挟みになって身悶えるオメガの弟。
一方、アルファの兄の方はというと。
「二葉、可愛いね……本当に可愛い……僕の弟……」
これまでずっと抑えてきた欲望を露にして二葉に夢中になっていた。
高校へ上がる頃から意識するようになった、当時は小学校高学年だった弟。
決して叶わない想いだと胸の奥底に封じ込め、突き放すようにしてきた最愛なる家族。
……まさかのセーラー服姿に自制の鎖は木っ端微塵に砕け散ってしまった……。
「もっと感じてみて、二葉……?」
ずっと欲しくて堪らなかった弟により一層大胆に口づける。
満遍なくびっしょり濡れそぼつ恥部に激しくむしゃぶりついた。
「やぁんっっっ♥」
知的で穏やかな普段の物腰からは想像がつかない暁帆のオスっぷりに二葉は甘い悲鳴を上げる。
駄目だとわかっていても我慢できない。
止める方法がわからない……。
「ん~~~……っっっっ……♥♥♥」
暁帆に猛烈にキスされながら二葉は達した。
ベッドの上でもどかしそうに胸を反らし、押し開かれた太腿を張り詰めさせ、射精を伴わないオーガズムに突き落とされた。
「は……っ♥はぁ♥は……ぁ……♥」
「……二葉、今、いったの……?」
暁帆に問われて、素直に肯定できるはずもなく、二葉はぼろぼろ涙する。
「も……もうやだ……アキ兄……もうやめて……オレ達、兄弟なんだよぉ……?」
「もうこんなにとろとろになってるね」
「ひっ♥ちょっ♥指いれないでっ♥」
「二葉のナカ、あったかい……」
「あっ♥待っ♥動かすのだめ♥だめだめだめだめっ♥」
「二葉に指を挿入しただけで僕までこんなに気持ちよくなるなんて……」
蜜孔を訪れた中指がナカで悩ましげに動き、悶絶していた二葉は、暁帆の次の言葉にぞっとした。
「二葉とセックスしたら、どれだけ気持ちよくなるんだろう……?」
(それもう重罪なのでは)
むりだ。
むりすぎる。
早く逃げないと……。
「もちろん二葉が傷つかないよう、念入りに濡らしてあげる」
もちろん家族愛以上のクソデカ愛情を抱いている兄が弟を逃がすわけがなかった。
中指に人差し指を追加し、愛液溢れる蜜孔を優しく掻き回し、クチュクチュと音まで立ててじっくり攻めてきた。
「あっあっあっ♥やだやだやだやだ♥」
「ココとか、どう……?」
「あんっ♥」
「この辺りは……?」
「んあっ♥」
蜜孔内の性感帯を巧みに刺激されて二葉は感じる他ない。
「ひ、ひろがっちゃ……♥オレの、ひろがっちゃぅぅ……♥」
とにかく愛液がどんどん溢れてくるものだから、不本意にも暁帆の指を奥まで受け入れてしまう。
「ま……また……♥」
二度目の絶頂を予感した二葉はぎゅっと眉根を寄せた。
「いいよ? このままいってみて……?」
「で、でも……っ……こんなことっ……」
「双葉。ほら……?」
「ひぃんっ♥はやっ、早ぃぃ♥指早ぃぃ……っ♥」
やや加速のついた指ピストンに二葉は身をくねらせる。
兄から与えられる性的快感に為す術もなくひれ伏した……。
「もう我慢できない、二葉……」
「ッ……そ、そんなのむり……そんなおっきぃの……オレの、ビリビリに裂けちゃう……」
「大丈夫。だって二葉の……ほら……」
「あ……♥」
「入り口も、奥も、たっぷり濡れてるから……ね」
ジャケットを脱いで上はカットソーのみ、ボトムスのフロントを寛げた暁帆は。
セーラー服を乱して震える二葉に覆い被さってきた。
(う、わ、ぁ)
いつになく血色のいい色白の兄、ゾクゾクするほどの色香を孕んだその切れ長な瞳に二葉の心臓は跳ねた。
(いやいやいやいや、アキ兄は家族、アキ兄はオレのお兄ちゃん……!!)
「や、やっぱりだめだよ、アウトでしかないよ、お父さんもお母さんも悲しんじゃう……!」
しなやかな暁帆の体の下から逃げ出そうとした二葉は。
「僕は悲しんでもいいの」
兄に駄々をこねられ、二十一歳の優等生らしからぬ言動に思わず硬直した。
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