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美形アルファと地味オメガは兄弟つがい-4
「僕一人だけ悲しんでいる方が二葉にとって幸せ……?」
「そ、そんなこと言ってな……」
「僕は幸せになったらだめ……?」
「そんなわけ……」
ぬる……♥
しとどに濡れたオメガの蜜孔に押しつけられたアルファのペニス。
「僕の幸せはね。二葉と一生一緒にいること」
「ッ……い、いるから、オレ、アキ兄と一緒にいるから、だから……」
「二葉と一つになること」
ずぷ……♥
「ッ……アキ兄、やめて、兄弟なのに、家族なのに」
「二葉。僕と一つになって……?」
絶対的なオスの立場にあるアルファの雄々しく怒張したペニスがオメガの純潔をゆっくりと貪っていく。
「あ、あ、あ……♥ああああ~~……♥」
途方もない存在感。
抉じ開けられていくのが嫌でもわかる。
「き……きちゃ……♥アキ兄の、オレのナカにぃ……♥」
「……二葉……」
「ひ、ぃ、ぃ、ん……♥おっきぃ……♥すっごぃおっきぃ……♥」
「これが二葉のナカ……」
「ぅ、う、ぅ、ぅ、う♥おなか、はちきれそぉ……♥」
指でほぐしていたとはいえ、やはりキツキツなナカ。
途中まで突き入れたところでストップした暁帆は抑えきれない吐息を零す。
「……僕も二葉のナカではちきれそう……」
涙で霞んでいたはずの視界に暁帆の微笑が映り込んで二葉は呼吸を忘れた。
「あ、ぁ、ン♥」
おもむろに蜜孔内を突き始めた屈強なアルファペニスに独りでに体がビクビクした。
「アキ兄♥アキ兄♥ほ、ほんとに……はいっちゃってる……♥」
オスを迎え入れるために授けられたオメガの蜜孔。
逞しい肉杭を歓迎するかのようにむぎゅむぎゅと締めつけ、抱擁し、さらなる悦びに目覚めさせようとする……。
「あん♥なんか、体ぁ、変……♥兄弟なのにぃ……♥だめなのにぃ……♥」
両膝を掴んで固定され、お股おっぴろげ状態にされた二葉のアソコに、ぬぷぬぷと出挿りするペニス。
ほんのりと肌を上気させた暁帆は、セーラー服をしどけなく乱して喘ぐ弟に見惚れた。
「二葉、このまま妊娠してみる……?」
まさかの兄の発言。
快感に流されかけていた弟は、さすがに正気を取り戻す。
「なななななな、何言って」
「僕と二葉の赤ちゃん。きっと可愛いよ……アルファかオメガか、どっちだろう」
「むむむむむむ、むりだから、アキ兄、抜こ? 一旦抜いて冷静になろ?」
究極無理展開を恐れた二葉は身を捩らせ、兄との繋がりを何とか解こうとした。
ぬちゅ……♥
「ひゃぁん♥」
隈なく濡れ渡るクリトリスを指先で爪弾かれて二葉は甘い戦慄に打ち震える。
「あっ♥あん♥らめ♥それらめぇ♥」
コリコリと膨れた肉芽を親指の先で器用に小刻みに愛撫された。
「二葉のクリトリス、とても敏感だね……何度だっていけそう……」
「あ♥ん♥うん♥いっちゃ♥いっちゃぅ♥そこいっちゃぅ♥」
「ほら、僕のを迎え入れたままいってみて……?」
「んっ♥いく♥いく♥いく♥」
クリトリスを引っ切り無しに擦り立てられて二葉はまた達した。
兄になされるがまま、兄のペニスをぎゅうぎゅう搾り上げ、兄の指で感極まった。
「いくっっっっっ♥♥♥」
「んっんっ♥んむ……♥んぷ♥ん~~~……♥」
兄弟でキスしながらの禁断セックス。
しがみついてくる二葉を薄目がちに見つめつつ暁帆は律動する。
弟オメガの蜜孔に根元まで突き入れられた兄アルファのペニス。
最奥までしっかり深く突き、スローテンポで子宮口を小突いていた。
「ぷはっ♥ぁ……♥アキ兄♥これだめ♥奥きすぎ♥奥こわぃぃ♥」
「ん……でも、二葉の一番奥、僕のにキュッと吸いついてくる……離したくないみたいに……」
唾液の糸を連ねたまま見つめ合う。
またすぐに物欲しくなって兄は弟の唇を根こそぎ奪う。
「ん~~~……♥♥♥」
二葉はもう何にも考えられない状態にあった。
アルファの兄から惜しみなく注がれる愛情を鳥のヒナさながらにただ受け取っていた。
「ニ葉は奥を突かれるのが気持ちよくて好きなんだよね……?」
「奥ぅ♥好き♥きもちい♥」
「こんな風に……クリトリスを撫でられるのも大好きだよね……?」
「は♥ぁん♥大好き♥しゅきぃ♥」
幼児がえりしたみたいな二葉に暁帆の愛情はとどまることを知らず。
上体を起こすと弟の細腰に白く長い指をめり込ませ、ぱんぱんと勢いをつけて蜜孔奥を突き上げた。
「あ、ぁ、ぁあ、あ、ぁあ♥♥♥」
エビ反りになったガクガク二葉は絶頂を繰り返す。
ピクピクと跳ねる純潔のオメガペニス。
暁帆の柔らかな手に捕らわれ、数回しごかれただけで、慎ましげに射精した。
「はぅぅうぅ♥おちんちん、いっちゃぅ♥精液でちゃぅ♥」
「二葉、ちゃんと射精できるんだ……可愛い……」
とろんとした目で素直に喘ぎ鳴く弟に兄はうっとりする。
ぐり♥ぐり♥
「ああんっ♥ぐりぐりやぁぁ……♥」
「ここが二葉の子宮の入り口だよ……」
ぐりぐりぐりぐり♥
「ふゃぁぁぁん♥」
「ここで僕が射精したら、二葉、妊娠しちゃうだろうね……」
子宮口ぐりぐり攻めにいっぱいいっぱい、恐れていた究極無理展開を拒むのも忘れ、ひたすらよがる二葉。
「あんっ♥アキ兄♥アキ兄ぃ♥」
よだれ塗れの唇で何度も呼ばれて暁帆のうっとり度は際限なく上昇する。
「……そうだね、可愛い可愛い二葉のこと、赤ちゃんに横取りされたくはないかな……」
そう言って、暁帆は、長居したかったはずの弟の蜜孔からアルファペニスをずるりと引き摺り出した。
「えっっっ♥あっっっ♥やっっっ♥」
ヒクヒクしている弟の純潔ペニスに擦りつけ、片手を添えて一纏めにし、一緒にしごく。
熱く滾るアルファの肉杭とふんだんに擦れ合い、その先走りと自身の愛液で瞬く間にぬるぬるになった二葉の熱源。
背徳の味がする兄弟摩擦に二葉の下半身はどこまでも甘く痺れた。
「アキ兄のおっきぃのと♥いっぱい♥擦れて♥」
「僕も射精するよ、二葉……」
「あっあっあっ♥アキ兄の♥ビクビクしてきたぁ♥」
「はぁッ……二葉……ッ」
熱せられた吐息と共に暁帆は吐き出す。
これまで押し殺してきたありったけの濃密欲望を愛しの弟にぶちまけた……。
「あれ? 二葉くんってセーラー服じゃなかったっけ?」
「あ! えーと!? ココア零して汚しちゃったからコレに変えた!」
「へー。でも似合ってるかも、ソレ」
「地味顔メイド」
「地味顔で悪かったですね!」
文化祭当日。
暁帆に盛大に汚されたセーラー服は廃棄し、代わりに暁帆に買ってもらったメイド服一式を二葉は着用していた。
フリルのついた白エプロン、襟と袖がレース仕様の長袖黒ワンピース、ハイソックスにローファー、ご丁寧にキャップタイプの頭飾りもちゃんとつけていた。
「ていうか高そう」
(値段は教えてくれなかったけど、やっぱり高そーだよな、これ)
でも汚したのはアキ兄だし、まぁ……いっか。
(いや全っっ然よくないだろ)
アキ兄とあんなことやこんなことシてしまった。
今のところ、合計で三回、内二回はアキ兄のマンションで。
『二葉、ずっと可愛い、きっと口に入れても痛くない』
(いや、口とか怖いよ、そこは目でしょ)
誰にも言えない。
知られたらいけない……。
「――二葉」
賑やかな教室の隅っこでポツンしていた地味顔メイドは……カチンコチンと化す。
生徒や来客の注目をビシバシ浴びながら弟の元へやってきた暁帆。
「よく似合ってるね。可愛い」
周囲を一切気にすることなくブラコン全開、肩まで抱いてきたアルファの兄にオメガの弟は口をパクパクさせた。
「うん……? キスしてほしいの? それは後でね……?」
餌付けを求めるヒナみたいだった二葉に暁帆はそっと耳打ちする。
咄嗟に耳を塞いだ二葉はざわつく大衆の面前で途方に暮れる。
(アキ兄がこうなっちゃったのはオレのせい!?)
誰にも知られてはいけない禁断の兄弟つがい。
甘くスパイシーな香りのする底なし沼の如き兄の愛情にあっぷあっぷする弟なのであった。
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