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家族愛中毒/美形双子アルファ×オメガ♂ママ
◆男ふたなり+初っ端からすけべ+3P注意◆
「志郎くんのココ、すごくぬるぬるしてる」
「だ……だめ……今、触られたら……」
「触られたら? いっちゃう……?」
「あっ……だからっ……触っちゃ駄目なんだって……!」
閑静な住宅街に建つマンションの一室。
いつもならば夕食を始めている時間帯、御厨志郎(みくりや・しろう)はリビングのソファにだらしなく寝転がっていた。
「今、ヒートだから……これ以上は……」
三十六歳の志郎はオメガ性だ。
本日、勤務先の会社でヒートになり、発情期のための安静休暇を何とか申請してタクシーで帰宅していた。
「ヒート、ね。三十代で発情期になるって大変そう」
朝に申し訳程度に整えた髪は乱れ、はだけたワイシャツ、ネクタイがこれでもかと緩んでいる志郎は口をへの字に曲げる。
「……天、もうやめよう……?」
ソファに仰臥する志郎の足の間に座っていた天(そら)は、悠然と微笑んだ。
「志郎くんこそ、この状態で放置されて大丈夫?」
風が吹けばサラリと靡く癖のない漆黒の髪。
隅々まできめ細やかで清らかな白磁の肌。
「物欲しそうに奥まで濡れてるみたいだけど……?」
滾々と湧く泉を彷彿とさせる澄んだ瞳。
薄く色づく唇が悩ましげに吐息を零す。
「僕のペニスほしがってるみたい」
十九歳の天はアルファ性だった。
国立大の薬学部に所属する学生で、秀でた容姿もさることながら頭脳明晰、高校を首席で卒業しており、大手製薬会社の研究職を将来の目標としていた。
「天……早く離れて――」
「ヒートになったオメガと接するの、初めてなんだ」
「……」
「僕が小学二年生のときにも、志郎くん、ヒートになったよね。あのときはお祖父ちゃんお祖母ちゃんの家に預けられて一緒にいられなかった」
志郎はネイビーの靴下以外、下半身に何も身に着けていなかった。
帰宅するなり、待ち構えていた天に脱がされたのだ。
「あのとき、何もわからなくて寂しかったよ。捨てられたのかと思った」
「そんなわけ……」
「でも、きっと。志郎くんの方が寂しかったんだろうね。今ならわかる」
そう言って、志郎は、亀裂をなぞっていただけの指先を濡れそぼつナカへおもむろにツプリと沈めた。
「あ……」
志郎は思わず甘い声を上げてしまう。
頭の天辺から爪の先まで蝕む発情期の火照りが増したような気がした。
「熱いね。いつもより」
シンプルな無地のニットに細身のボトムスという、大学から帰ってきてそのままの格好をした天は微笑を深める。
さらにナカへ挿入ってきた中指。
肉襞を割り、しとどに濡れた蜜孔を緩々と行き来する度、クチュクチュ……と卑猥な音が立った。
「あ……ぅ……」
ヒートのおかげでいつも以上に多感になっている志郎は我慢できずに嬌声を洩らす。
「熱くて、ぐっしょり濡れてて、いつもよりヤラシイ」
「や……やめて、天、今は……」
「どうして嫌なの? 今更じゃない? これまでもう何回もシてきたことなのに」
クチュ、クチュ、クチュ、クチュ、卑猥な音が乾いたリビングの静寂に連続した。
「っ……っ……っ……っ……!」
志郎はソファの上で窮屈そうに仰け反った。
さらに濡れそぼったナカ。
蜜孔を潜る天の指をギチギチと締め上げた。
「……もしかして。本当にいっちゃった……?」
スレンダーな体型をした志郎が堪えきれずにビクビクと痙攣する様に天はクスクスと笑う。
薄い肉づきの腹の上で遠慮がちに張り詰めたオメガのペニス。
射精はせずに透明な先走りを垂らしている。
睾丸と後孔の間、会陰に位置するソレは紛れもない膣穴だ。
男性のオメガは男女の生殖器を有しており、どちらかと言えば女性サイドの生殖機能が長けていた。
「僕の指、こんなに締めつけてすぐにいっちゃうとか、相当だね」
軽く達したばかりの志郎は涙ながらに天を見る。
両足の間に居座る彼に切れ切れに告げた。
「今までは天のためだった……だから、天より気持ちよくなったら駄目なんだよ……××失格だ……」
志郎のその言葉に天は目を見張らせる。
驚きの感情を珍しく素直に露にし、見目麗しい彼は、世界で一番大切なひとにキスしようとした――。
「可愛い、志郎クン」
天よりも先に志郎にキスしたのは。
共にソファに乗り上がり、背後から志郎を抱くようにして支えていた陸(りく)だった。
天の双子の弟だ。
天と瓜二つの見目麗しい顔、共に志郎を愛する天の片割れだった。
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