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家族愛中毒-2
「いつもより感じてるヒートの志郎クン、堪らない」
天と同じ大学の歯学部に籍を置く優等生、天と似たような格好をした陸は、志郎の唇をたっぷり吟味した後に色香滴る笑みを浮かべた。
「どこにも逃がしたくなくなる」
濃厚に口づけ、その不埒な舌で志郎の下顎まで大胆に濡らした陸。
背後から志郎の胸元に両手を回すと、ワイシャツ越しに二つの突起を摘まみ上げた。
「ぅぁ……っ」
「あ、やっぱり。コッチの感度も増してるの?」
「や、やめなさい、陸……っ……ああ……っ」
摘ままれた乳首を小刻みにしごかれて志郎はブルリと震えた。
触れられていない小振りのペニスがピクピクと反応を示す。
先走りで先端がより一層じわりと湿った。
「ほら。乳首いじめられて志郎クンの体悦んでる。もっとしてって」
「そんなことなっ……あぁ、ぁっ」
今度は強めに乳首を弄繰り回されて志郎は再び甘い悲鳴を上げた。
「ふふ。乳首いじめる度にペニスがピクピクしてる。気持ちよさそう」
「やっ……こら、陸っ……やめっ……」
「ねぇ、まさか。会社でこんな姿見せたの? 他の人に媚びちゃったりした?」
「そ、そんなことするわけっ……あん……そんな引っ張っちゃ……」
背後から陸に好き勝手に乳首をいじられて身悶えていた志郎だが。
「あっ……!?」
それまで静止していたはずの天の指がピストンを再開させて目をヒン剥かせた。
しかも二本目の指が追加された。
愛液で申し分なく潤う蜜孔を拡げられ、てきめんに弱いGスポットをしつこく攻め立てられた。
「あ、だめ……だめなのにっ……また……っ」
為す術もなく志郎はまた達した。
蜜孔を指二本でじっくり突かれながら、乳首を悪戯に爪弾かれながら、射精を伴わない絶頂に体を貫かれた。
「ん……っ……っ……っ……!」
「あ。志郎クン、いってる……可愛い」
「……」
背徳的な快感に追いやられた志郎を視界で堪能しつつ、天は、彼のすぐ背後にいる陸をひどく冷めた目で見る。
「陸。今日は午後ラストまで講義があるんじゃなかったのか」
「だってヒートになった志郎クン放置できないし」
「志郎くんの世話は僕一人で十分だ」
「ボクだってお世話してあげたいもん」
天とは反対に、陸は双子の兄ににこやかに笑いかけると、ハァハァと息が荒い志郎に後ろから頬擦りした。
「大好きな志郎クンにね、日頃の感謝をいっぱいいっぱい注ぎ込んであげる」
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