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家族愛中毒-4
「あっ、あっ、これだめっ……」
「どうして……? もう何回もシたことなのに……」
「いっ……今は……んあっ、あっ、あっ……!」
「志郎クン、ろくにお話しできてないの、かわい……」
キッチンにだけ明かりが点った薄暗いリビング。
整然と片付けられた室内は何とも言い難い濃厚な空気に満たされつつあった。
「今、二人一緒にされたら……変になる……」
羞恥心の募る立ち位。
一見してスマートである天に後ろから軽々と抱き上げられ、愛液が伝って蜜孔に負けじと濡れる後孔に突き立てられた彼のペニス。
蜜孔は真正面に立つ陸のペニスに貫かれていた。
空中で前も後ろも同時に突かれる。
シンクロする双子の律動に胎底を容赦なく刺激された。
「あ、ぁ、ん……やぁ……っ」
「志郎クン、変になっちゃうの? いいよ? 今すぐおかしくなって? ほら……」
天の残滓と愛液でぬるぬるになった蜜孔を陸に激しく突かれ、二人の間で志郎はもどかしそうに胸を反らした。
「志郎くんのお尻、コッチもいつもより窮屈でキツくて、何回も射精されたいって強請ってるみたい……」
後ろから志郎を抱える天は尻膣を堪能する。
内壁のせめぎ合う肉壷にペニスを押し込んではグリグリと奥を小突き、蜜孔とはまた違う肉圧に溺れた。
「だ、だめ、だめ……ほんとに変に……きもちよくなっちゃ……」
普段は双子のため、自分自身の欲はなるべく抑え込んでいた志郎だが、ヒート真っ只中の身では制御するどころではない。
「いいよ。一緒に気持ちよくなって、志郎くん……」
「志郎クン、ボクと一緒にいっぱいイこうね……?」
志郎は切なげに眉根を寄せた。
またしても双子が同時に絶頂を迎え、アルファの子種をたっぷり注ぎ込まれて、禁断の悦びに屈した。
「い……く……っ……!!」
あからさまに達した。
自身もまたオメガのペニスから精液を弾き、蜜孔内を頻りに微痙攣させ、男女両方の性域で思いっきり感極まった。
「さすがに……やばいかもしれない、これ」
「毎分いっちゃいそう……」
初めての試みに天と陸はのめり込む。
「いやっ……ほんとらめ……これらめ……死んじゃぁぅ……っ」
すっかり理性をなくした志郎は初めての興奮にひれ伏す他なかった。
オメガの蜜孔に同時に突き入れられたアルファ双子のペニス。
限界まで拡げられ、肉壷内を満遍なく擦り立てられ、新鮮な精液に新たに濡らされて、結合部はだらしなく泡立っていた。
「あ……ぁん……っ」
愛液でびしょ濡れになったペニスが膣圧を制して最奥に到達した。
二人の頂きが子宮口にグリグリと押しつけられて志郎は内腿を引き攣らせる。
「志郎くん、どう……? 初めて同時に挿入されて、どんな……?」
ラグの上に仰向けになった天は興奮のため目元まで薄赤く染め、自分に跨る志郎に問いかけた。
「はぁ……また射精しちゃった……志郎クンに種付けするの、よすぎる……」
後背位の要領で床に膝を突き、双子の兄に跨る志郎の尻に腰を密着させ、熱心に動いていた陸は端整な唇を歪めてみせる。
二人のペニスを深々と呑み込んだオメガの蜜孔。
絶え間なく続く恍惚感に身も心も痺れ、志郎は、陶然と言う。
「……天と陸、二人一緒にイイコイイコできて……きもちいい……」
天と陸は二人揃って微かに息を呑んだ。
自分達が小さい頃によく「イイコイイコ」してくれた志郎の姿を思い出し、さらなる近親愛情に下半身を滾らせた。
「もっと、きて……? ××××のナカ、二人でいっぱいにして……?」
志郎から初めてのおねだり。
二人は身も心も昂ぶらせた。
「うん……いっぱいにしてあげる」
「ずっと奥までとろとろにしてあげる」
ナカでふんだんに擦れ合う双子のペニス。
射精を意識した過激なピストンに志郎は浅い絶頂を繰り返した。
「んんっ……いく、ぅ……っ……っ……っいくっ……っ……っ」
自分達の狭間で惜しげもなく無防備に達する志郎に天と陸は釘付けに。
どこまでも受け入れてくれる過保護な蜜孔に全力で甘えた。
「僕も……っ……また……」
「はぁっ……また射精るっ……志郎クンに射精するっ……」
二人揃って下肢を波打たせた末に共に爆ぜた。
細やかに悶々とうねる肉壷に改めて精液を一思いに注ぎ込んだ。
「っ……っっっ……っ……っ……!!!!」
志郎は声にならない悲鳴を上げる。
どく、どく、子宮口目掛けて勢いよく放たれる白濁。
否応なしに孕んでしまいそうな手加減なしの種付けに今日一番感極まった。
「はぁっ……は……はぁ……志郎くん……」
「はっ……はぁっ……すごい……搾り取られそ……」
深い絶頂に溺れている最中に天と陸に交互にキスされ、まだナカに居座っている二人のペニスにしぶとく突き上げられて、志郎はとうとう涙した。
「あん……いい……っ……もっと……」
「もっと? もっとほしい? もっと深く? もっと激しく……?」
「ん、いいよ……志郎クンだっておかわりほしいよね……」
「ほしぃ……天……陸……もっと……とろとろにして……」
「……子宮までとろとろにしてあげる、志郎くん」
「何なら心臓まで、ね……」
「ねぇ、この間ね、御厨さん見かけたんだけど」
「御厨さんって、去年に退職した?」
「赤ちゃん抱っこしてたんだよね」
「あれ? じゃあ再婚して辞めたってこと?」
「しかも二人」
「え! だって御厨さんって、確か」
「そーそー。その例の超絶美形なツインズ息子も一緒にいて」
「はいはい、例のね。美形かつ頭もいいっていうね」
「だからさ。もしかしてツインズの子供だったのかなーって」
「えっ! 大学生じゃなかったっけ?」
「ねー。御厨さんって三十代だったでしょ。それでおじいちゃんとか、正直……あ、違うか、おばあちゃんか」
「ベータの私たちにはついてけない」
「駄目だよ、天も陸も……」
「どうして? 茜はぐっすり寝てる」
「蒼もすやすや。だから大丈夫だよ、志郎クン」
結局、いつまで経っても甘え癖、甘やかし癖がなおらない家族愛中毒(ファミリーコンプレックス)な三人なのだった。
end
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