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第11話~end~
濃密に愛された朝、ベットで眠る彼をチラリと見て、ワイシャツを着込み首にネクタイを引っ掛けると後ろから腹に腕が巻きついた。
「帰るの?」
「...あ、げほっ」
声を出そうとして昨日枯らされた事を思い出してしまう。
「ね、一緒に居てよ」
そう言ってネクタイを引き抜かれベットに引き戻された。
「もう離さないよ」
甘く囁いた声と共に少しだけ開かれた窓から入り込んだ花弁数枚が2人を祝福するように舞落ちた。
〜完〜吐夢
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