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序、空の上から

今日、五つ目の敵機を撃ち落としたとき、僕は思わず機首を引き揚げるのを忘れた。 敵の操縦士の帽子からこぼれた、銀色の髪。 はらはらと青い空に舞う、その輝き。 がくんっと体が傾いたときにはもう遅かった。 僕は真下に広がる雲海の、そのさらに下へ下へと落ちてゆく。

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