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「ふ、あぁ!や、深い……ッ!」
「雪斗さ、……締めすぎッ」
「だって、ッ…きもちぃ、からっ!」
気持ちよくて自然と締め付けてしまう。真紘くんの形がはっきり分かってすごく興奮する。
腰を降ろしきり、はぁ、と深く息をつく。
余裕そうな表情はどこへやら、真紘くんは動きたくて堪らないようだ。
でも今日は真紘くんは動かないと言っていた。だから主導権は俺にある。
ニヤッと笑って、自分の腹を撫でる。
「ふふっ、真紘くんの、俺のナカに入っちゃった」
「どこでそんな言葉覚えてくるんですか……」
嬉しそうじゃないか。言葉攻め、いいかもなぁ。 受けは俺だけど。
ゆっくりと腰を動かして、出し入れする。
ゴリゴリと気持ちいい所を擦る感覚が堪らない。
俺は気持ちいいけど、真紘くんは物足りなさそう。そりゃそうだ。ゆっくり動いているから、刺激としては弱い。入れている方からしたらもっと動かしたいに決まっている。
でももう少しこのままがいいなぁ、なんて考えていたら、ズルッとチンコが引き抜かれ、四つん這いにされた。
な、なんで!
「今日は動かないって……!」
「気分が変わったんです」
俺を見下ろす真紘くんの目が怖い。顔は笑っているが、目は笑っていない。
「よくも今まで好き勝手やってくれたな」と目で訴え掛けにくる。
調子乗りすぎたか……?!
グイッと尻タブを掴まれ、さっきまで入っていたチンコを擦りつけている。
早く入れればいいものを、しつこく擦り付けて焦らす。
「もう、早く入れて!」
痺れを切らし、声を上げるとやっと入ってきた……が先の部分だけ。
なんでだよ!
「な、んで……まひろ、早く欲しいのに…!意地悪しないでぇ……」
なんで入れてくれないの、もう俺とエッチしたくないの……? 俺が調子乗りすぎたから……?
ポロポロと涙が出てきて、シーツにシミを作る。
「も、う…おれとのエッチに、飽きたの……?」
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