70 / 222
第65話
「俺も同じ気持ち。 俺以外が茜くんに触れるの、嫌だな」
「……嫉妬?」
俺がそう問うと、先生はアハハっと笑って答える。
「そう、嫉妬。 ごめんね、小さい男で」
「そんなこと……ない……。 嬉しいって言ったら変かもしれないけど……」
嫉妬だなんて、先生の恋人になったみたいでなんか嬉しかった。
恋人じゃないけど……
先生は俺の事……好き、なのかな……?
「先生……」
「どうしたの?」
ドクン、ドクン、と心臓が煩い。
どうしよう…… 言う……?
でも、面倒くさいガキだと思われたくないし……
ともだちにシェアしよう!