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第65話

「俺も同じ気持ち。 俺以外が茜くんに触れるの、嫌だな」 「……嫉妬?」 俺がそう問うと、先生はアハハっと笑って答える。 「そう、嫉妬。 ごめんね、小さい男で」 「そんなこと……ない……。 嬉しいって言ったら変かもしれないけど……」 嫉妬だなんて、先生の恋人になったみたいでなんか嬉しかった。 恋人じゃないけど…… 先生は俺の事……好き、なのかな……? 「先生……」 「どうしたの?」 ドクン、ドクン、と心臓が煩い。 どうしよう…… 言う……? でも、面倒くさいガキだと思われたくないし……

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