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「ね、ねぇ、本当にヤるの……?」 「嫌なら止めますけど」 「嫌じゃないけど……」 嫌じゃないんだ……。 カフェを出て、今はラブホテルなる場所に来ている。 付き合い始めて直ぐにホテル直行もどうかと思うが、意外にも誘ってきたのは雪斗さんの方からだった。 「キスしていいですか?」 「……ん、」 きゅっと目を瞑って、唇を少し尖らしている。 可愛いなおい。元々顔がいいからな。イケメンって得ね。 そっと唇を合わせて、触れるだけのキスをする。 唇を離すと、雪斗さんは潤んだ瞳で俺を見ていた。 やば、その顔は反則だろ。 「服、脱がせますよ?」 「う、ん……あの、俺初めてだから、優しくして……?」 「っ! そのつもりです」 上目遣いで、そんな消え入りそうな声でそんな事を言われて、俺の自身は既に硬くなり始めていた。 男でも勃つことに驚きだが、恐らく雪斗さんだからだろう。それ以外の男ではたぶん勃たない。 雪斗さんの服を脱がせ、その白い肌に手を這わす。

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