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《須藤birthday SS 6》

「ちゃんと俺の目を見て言え」  そう言われてしまえば、見なければならない。佑月は外れていた目線を須藤の目に移した。  相変わらずの眼光だ。漆黒の美しい瞳に映るのは、佑月の姿だけではない。その内なるものもしっかりと映すことが出来る目。  須藤に嘘は通らない。  佑月は軽く呼吸を整えると、仄かに赤く色づく唇を開いた。 「じゃあ改めて……誕生日おめでとうございます……」 「なぜそんなに赤くなる」 「あかっ……恥ずかしいからだよ!」  佑月はあまりの恥ずかしさで須藤の顔を手で被い、ぐいと押しやった。押しやられた須藤は、無言でその手首を掴むと、佑月をそのままベッドへと放り投げた。 「いっ……!?」  結構本気で投げられ、佑月の身体がベッドの上で弾んだ。  いくらなんでも顔を押しやったのはまずかったか。恋人と言えど、相手は裏社会の実力者だ。こんな扱いなど受けたことがない男。怒らせたかと佑月はベッドの上で大人しく出方を窺おうとしたが、須藤が直ぐに佑月の上に覆い被さってきた。

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