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第8話
「僕、先輩のこと気持ちよくしたかったのに」
「とっても気持ちよかったけど、晶くんのナカ」
「っ...そういうことじゃなくて!」
終わったあと、先輩はいつもの先輩に戻った。
困り眉の表情で僕の体の心配をしてくれて、拭くだけでいいのに風呂場まで行って綺麗に流してくれた。
今は僕を家まで送ると言ってくれて、その途中だ。
「びっくりさせちゃったね」
「ほんとですよ」
「俺は最初っから挿れるつもりだったけどね」
「そんなの.....」
可愛いけど校内でも噂されず、パートもユーフォで目立とうとしない副部長の彼氏。
平凡だけど幸せな日常。
思い描いていたそれは早々に砕け散った。
平凡な彼氏は居ない。
居るのは可愛らしい顔をして、とんでもないプレイをさせてこようとする先輩だけだ。
「晶くん好き」
「僕もです」
「俺がえっちなことしても嫌いにならないでね」
「嫌いなんてなりません。ずっと大好きです」
そう言うと、先輩はまた天使の笑顔で僕にキスをした。
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