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第125話

どうして僕の服? 買って貰わなくてもまだ着れるし、服くらい自分のお金で買うのに... そう思っていても服は次々と剥ぎ取られていく。 「まずはこれから」 そう言われて渡された服は、ネイビーのシャツとボーダーのTシャツ、くるぶしまでのズボンだった。アンクルパンツって言うらしい。 ショーウィンドウのマネキンも同じようものを着ていたから、たぶん流行っているのだろう。 「ん、タグが邪魔だなぁ」 「自分で着れるよ」 自分で着れるって言ったのに、聞いてないフリをしてTシャツを着せられ、シャツを羽織り、パンツを履かされた。 服を身にまとった僕をみて、満足そうに頷いていた。 「じゃあ次はこれね」 着たと思ったらすぐに脱がされ、また新しい服を渡される。

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