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第8話
いつもより時間が経つのが早く感じた。
もう会えないんだろうな...
「あ、俺これから会議なんだよね」
「ハードだね...頑張って下さい!」
「ありがとう。終わったからって敬語に戻らなくていいよ」
「あ、...うん」
「じゃあ、またね」
そう言って部屋から出ていった。
大変だな。
スケジュール詰めてここに来てくれたのかな...
また......会えたらいいなぁ...
数分ほどして店長が息を切らして入ってきた。
「ユキ!うまくやってくれたんだな!!心配してたんだぞ!?すごく満足気に帰ってくれてさ!また来てくれるって!!」
「そ、そうですか...!よかった...!」
また、会えるんだ...
まぁ僕を指名してくれるとは限らないけど...
それでも嬉しかった。
「ユキ、もう上がっていいよ!疲れただろ?お給料はオマケしとくからさ!」
「わ...!ほんとですか!ありがとうございます!お疲れ様です!!」
すごいラッキーだ!
こんなに早く上がれるなんて滅多にないから嬉しい。
今の時間ならギリギリスーパーの特売に間に合うかも...
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