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第9話
店を出たのは6時頃だ。
さすがに6時にもなると、辺りはだんだん暗くなってくるようだ。
近くのスーパーで卵とお肉が安いから早く行かないと売り切れてしまう。
仕事で行けないと諦めていたから、本当によかった。
歩いていると、突然誰かに腕を引っ張られ路地裏に連れ込まれた。
「ッ!?」
口を塞がれているため助けを呼びたくても声が出ない...
物凄く力が強い。恐らく男性なのだろう。
この力差では僕に勝ち目はない。
「ユキくん、久しぶりだね...」
「ん゛ん゛ッ!!」
そいつはつい先日、僕に暴力を振るった為店に出入り禁止になった客だった。
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