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第10話
「ユキくん、会いたかったよ...君もそうでしょ...?」
「ん゛!!」
「あ、口塞いでるから喋れないよね。ごめんね」
「ッ、はぁ、はぁ...」
やっと開放してもらって、空気を肺いっぱいに吸い込む。
すごく息苦しかった。死んじゃうかと思った。
怖い...
やっぱりこの人諦めてなかったんだ...
僕が通るのをずっと待ってたのか...?
気持ち悪い...
この客は僕に「好きだ」と告白し、断った結果、殴る、蹴るなどの暴行を受けた。
幸いにも軽い怪我で済んだし、もうしないなら警察には言わないという事になった。
こういう客はしぶとい。
どうすれば......
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