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第12話

そう思った瞬間、僕を蹴っていたはずの男が痛い悲鳴を上げてもがいていた。 僕は訳が分からずその光景をただ見ていた。 「ユキちゃん!大丈夫!?......あらら...酷くやられたねぇ...傷と痣がすごい...」 「ア...アリス...?」 「そうだよ、アリスだよ」 なんでアリスがここに...? 「会議...は...?」 「今日は中止になった。それで帰る途中で偶然見つけた、みたいな感じ」

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