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第13話
「うちにおいで。手当てしてあげる」
「...うん」
いい子、と頭を撫でられた。
アリスは嬉しそうに、綺麗に笑っていた。
***
連れてこられたのはアリスの家。
社長は大豪邸に住んでる、という僕の勝手な想像だが、アリスの家はどちらかと言うと普通の家だった。
一般家庭の家よりは少し大きいかな、程度。
その1室...パソコンやら書類が置いてあるから、おそらくアリスの部屋で手当てを受けていた。
「うぅ......痛い...」
「そりゃあね。全身痣だらけ。骨が折れてないのが不幸中の幸いだよ」
「...ありがとう...手当てしてくれて......」
「うん、どういたしまして!」
嬉しそうにニコニコ笑っている。
そんなアリスを見ると僕も嬉しくなってしまう。
「今日は泊まっていきなよ。それと、しばらく風俗はお休みだね」
「ありがとう。どうして?」
「だってユキちゃん全身痣だらけだよ?そんなのでお客さん相手にできるの?」
「...無理、かも......」
「でしょ?俺から説明しとくから君は寝てな」
「...うん...ありがと...」
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