朝の喫茶店のバイトが終わり、急いで病院に向かう。 手ぶらじゃ悪いから適当に果物を買って。 少し買いすぎたかも。重たい... アリスのいる部屋に行くと彼は座って何かの書類を見ていた。 病院にいるのに書類に目を通さないといけないなんて、社長はやっぱり大変な仕事なんだ。 でも、起き上がれるんだ。よかった。 「アリス」 「！ユキちゃん！！来てくれたの？嬉しい！」 「果物たくさん買ってきた。リンゴとか、ブドウもあるよ」 「やった！ありがとう」 果物が入った袋を机に置いて、用意されている椅子に座るとアリスは少し悲しそうに笑った。 どうしてアリスがそんな顔するの... 「ごめんね、守れなくて。...ごめん...」 「アリスは僕を庇ってくれたじゃん。......僕のせいだから、アリスは謝らないで。...もうこれで終わりにするから」