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第26話
「...は...?何言って...」
「僕と一緒に居なければアリスはこんな目に合わなかった...僕のせいなんだ......本当にごめんなさい」
「そんなの関係ない!ユキちゃんのせいじゃない!俺は...!」
それ以上の言葉を聞きたくなくて、最後に触れるだけのキスをした。
「バイバイ。...大好きだったよ」
後ろから必死で名前を呼ぶ声が聞こえたけど、無視してドアを閉めた。
早く出ないと涙が零れ落ちそうだったから。
また甘えてしまいそうになるから。
だから......
どうか、僕を許してください。
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