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第28話
***
それから数日してやっと明日には退院できるようにまで回復した。
また明日からは仕事に追われるのかと思うと、すこし残念な気分だ。
それよりも、ユキちゃんに会ってちゃんと話をしないといけない。
きっと会ったら逃げるんだろうな...
そんな事を考えていると、病室の扉が開いた。
また成宮だろうと思っていたのだが、それは間違いだった。
「ユキちゃん...と店長さん?」
そこに立っていたのは意外にも、ユキちゃんと店長さんだった。
ユキちゃんは無理矢理連れてこられたって感じだけど...
店長さんが深々と頭をさげた。
「お久しぶりです。体調の方はもうよろしいですか?」
「はい、お陰様で」
「おら、ユキも挨拶しろ」
「...こんにちは......」
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