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第34話
みーくんが帰って、病室には2人きり。
ずっと無言が続いている。
何か話題を...
「...本当に俺と暮らしていいの?」
先に話題を切り出したのはアリスだった。
「いいって許可が出たよ」
「違くて。...なんか今の話聞いたら、俺なんかがユキちゃんを取っていいのかなって...」
「んー、確かにみーくんは家族みたいな存在だよ。...でもアリスも大切な存在。...前にみーくんは僕に好きな人ができたら、俺はそれで幸せなんだって言ってくれたんだ。
だから、大丈夫だよ」
「そう...なら、美影さんの思いを無駄にしないように幸せに暮らそうね」
そう言って僕の手を取り、手の甲にキスを落とした。
本当に恥ずかしい事をよく平然とするものだ。
だけど、幸せだ。
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