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第61話

「はい、いつもの。コーヒー豆ちょっと多めにしといたよ、サービス」 「サンキュ、じゃあ俺行くわ」 注文していたコーヒー豆を受け取ると時計をみて早足に店を出て行った。 怖い人だけど、いい人...?なのか? 「御伽くーん、洗い物お願いしていい?俺昨日洗ってたらコップ割って指切っちゃったから痛い」 「マジですか。任せてください!」 「ありがと~さすがに縫ったから洗い物はできないよね~あはは~」 「は!?縫った!?村田さんしっかりしてくださいよ!僕心配です。昼も出ましょうか?」 「大丈夫~」 ふわふわした口調で、おっとりと笑っている村田さんはとても天然で危なっかしい人だ。 まだ20歳前後だが外見が幼いため、高校生くらいにも見える。 そんな危なっかしい村田さんが1人で店を経営するとは、なんとも驚きだ。

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