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第91話

「どうぞ」 コトっと僕の前にコーヒーが出された。 たまにこうして僕にもコーヒーを入れてくれる。この時が何気に好きだったりする。 静かな店内で美味しいコーヒーが飲めるなんて最高じゃないか。 「ありがとうございます。...やっぱり美味しいですね」 「ふふ、ありがとう~」 村田さんはこんなだけど、コーヒーを入れる腕はピカイチだ。 コーヒーが苦手な僕でも飲める、不思議なコーヒーを入れてくれる。 バイトを上がるまでの時間はあっという間に過ぎていった。

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