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第102話

ホッとして身体の力が一気に抜けてソファにクタッと寝転んだ。 アリスはその上から覆いかぶさってきて何やらニヤニヤと笑っていてる。 「...なに?ニヤニヤして...」 「いや?俺って愛されてるなぁって思って」 「え?」 「だって泣いてくれたでしょ?白雪の中での俺はそれ程大切なんだって確認できたから」 そんなの、大切に決まってるじゃないか。 もう僕はアリス無しじゃ生きていけないってほどに彼のことを愛しているのだから。 チュ、と触れるだけのキスをして直ぐに離れていってしまう唇。 もっとしたくて、僕から口付ければアリスは一瞬びっくりしたような顔をして、でもすぐに主導権を握って深い口づけをする。

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