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第104話

「どうしたの、急に」 「マスコミが俺の家の周り張ってて...帰れないんだよねぇ。だから泊めてもらおうと思ったんだけど、迷惑だね、俺」 チラッと僕の方を見てすべてを察したかのようにそう言う。 たぶん僕がアリスの恋人だと知っていたのだろう。 帰ろうとする愛須さんを思わず呼び止めた。 「僕別に気にしないし、アリスが良ければ泊めてあげられないかな...?」 「え、白雪がいいならいいけど...」 「本当に?いいの?」 「はい」 愛須さんは少しびっくりした顔をして、綺麗に笑った。 笑った顔はアリスにそっくりだった。やっぱり兄弟なんだなぁ。

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