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第10話
「かいざは、どこじゃ」
長老が男に問いかけると、また朝からあそこに行っていると、答えを返される。
八郎の討伐があってから、カイザはサクユリの生い茂る丘に居ることが多い。
八郎が自害を遂げたことで、島は戦さ場にならずにすんだ。
毎年の様に起きていた神嵐も、最近は穏やかで税もきちんと納めることができている。
朝廷は、八郎が税をひとりじめにするために暴挙したとしているが、八郎が悪くないことは島の皆が知っていた。
風に乗って丘からカイザが唄う、八郎を偲ぶ歌が今日も響いていた。
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