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教室で、イけない時間_2

 蒼真は香椎(かしい)に惚れている。  教師となり着任する事となった学校は、麻野にとって母校であり、生徒であった頃から香椎は養護教諭として働いていた。  保健室には怪我をしたものや病気をしたもの以外にも悩み事を相談する生徒も多かった。  時に厳しくて時に優しく、そして包容力のある保健室の先生。  香椎には怒られたこともあった。助けてもらった事も慰めて貰った事もある。  いつしか大好きな先生から愛しい先生へと気持ちが変化し、抑えきれなくなった想いを告げたこともあった。  その時は振られてしまったけれど、教師になり香椎と再会を果たした時、変わらず想う気持ちが残っている事を知り、香椎にもう一度告白をしたのだ。  二度目の告白はうまくいき恋人となることができた。それだけに蒼真は香椎が愛おしくてたまらず嫌われたくなかった。  惚れた弱み。  お願いを聞くから帰らないでとそう返事すればすぐさま、 「じゃぁ俺のを想像しながら後を弄れ」  と言われる。  蒼真が折れるという事が解っていて、想い通りになって口角を上げる香椎の姿が目に浮かんでくるかのようだ。 「香椎さんの……? 無理です。香椎さんのを感じるには指じゃ物足りない」  香椎のモノに貫かれている時の気持ち良さを思いだして身震いをする。 「そういう所、可愛いよなお前」  そう言われて頬が熱くなり、指を唾液で濡らした後に後ろへと手を伸ばす。  蒼真の細い指などすんなりと飲み込んでしまうそこは、すぐに二本、三本と増えていく。 「やぁ、香椎さんのが食べたいです」 「まったく。お前の後の口は食い意地がはってやがるなぁ」  くつくつと楽しそうに声を上げて香椎が笑う。 「はぁ、かしいさん」  指だけでもどかしい体を揺らしながら香椎の名を呼ぶ。 「何処もかしこも涎を垂らすお前の姿、すごく好きだぜ」  低く色気を含んだ声でそういわれ、甘いしびれが身体を貫く。  後ろだけじゃ足りなくて濡れた前を擦りながら頂点を迎えて欲を放つ。余韻にうっとりとしかけ、我に返って真っ青になる。 「どうしよう……」  床にまき散らかされた白濁に、それをハンカチでふき取ろうとしたその時、ガラッと扉が開く音が聞こえ、身体が強張り血の気を失なった。

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