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第1話

広い部屋に1人 掃除機の音だけが響く 緑心「はー。まさかもう入居者が見つかるとは...」 緑心は少し嬉しそうででも少し緊張の面持ちで掃除をする 緑心「よし、もうそろそろかなー。」 時計を見ると昼すぎの1時になるところで手を止めた 〝ピーンポーン〟 家のベルがなる 緑心「あ、はーい!今行きます!」 慌ただしく玄関へ向かい早急にスリッパを並べ、ドアノブに手をかける 扉を開けると少し背の低い大学生くらいの男の子が立っている 緑心「あ、君がこれからここに住む子かな?」 男の子の特徴は首元の縫い目と頭に巻かれた包帯だ 男の子「はい!今日から同居させてもらう紫都李(しずい)っていいます!宜しくお願いします!」 緑心「うん、宜しくね!ここで立ち話もなんだし、入って入って」 紫都李「ハイっす!」 思ったよりもしっかりした子のようで緑心は少し安心していた そして紫都李をリビングに上げお茶とお茶菓子を出す 緑心「それじゃ、手短に説明させてもらうね...紫都李くん?」 紫都李「なんか、思ってたよりも綺麗で広くてビックリです!家賃が安いからてっきりもっとこう...ボロボロの家を想像してました!」 紫都李に圧倒され苦笑いになる緑心 緑心「そ、そうかな?でも、ほらいろんな人とシェアする訳だからさ、そんなもんかなって。って言ってもまだ僕と紫都李くんしかいないんだけどね」 すると紫都李は首をかしげる 紫都李「あの...」 緑心「ん?」 紫都李「ここって、何人入れるんすか?」 緑心「えっと、僕合わせて5人かな。何か不安なこととかある?」 紫都李「えっと、これから入ってくる人たちと仲良く出来るかなーって...」 紫都李は少し照れ臭そうに言う 緑心「あぁ、大丈夫だよ。実は僕もそういうの不安でさ。でもきっと大丈夫。君たちの生活を快適に過ごせるようにするのも管理人の仕事だから、僕に任せてよ。」 そう言いながら緑心は紫都李に微笑む 紫都李「はい!」 安心したように紫都李は元気な返事をする 緑心「それじゃ、改めて手短にここの説明をさせていただきますね。」 ~1話end~

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