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第3話
緑心「どちら様ですか?」
家の扉を開けるとそこに立っていたのは緑心よりはるかに背の高い男の人だった
紫都李「緑心さーん。誰だったんですかー?」
緑心は顔をしかめて男を睨みつける
緑心「紫都李くん中入ってて。話つけるから。」
紫都李「誰っすかそれ...」
男「緑心さん。帰りますよ」
男は緑心の腕を強く引く
緑心「触るな!」
緑心は必死に抵抗する。
紫都李「あんた、緑心さんのなんなんだ。」
緑心を庇うように紫都李が男の前に立つ
男「部外者が入らないでいただきたいんだが」
男が紫都李に手を出そうとすると緑心が声を上げる
緑心「手を出すな!お前は僕の命令には逆らえない。そうだろ?」
すると男は手を止める
男「...その通り...です。」
紫都李「緑心さん...。説明してください。じゃないとこの状況...」
そこまで紫都李が言いかけると緑心は大きなため息をつく
緑心「分かったよ...。」
緑心は紫都李の目を見て言う
緑心「この男は僕の親の回し者だよ。うちの家系はヤクザをやっていて僕は親が嫌で家を出た...」
紫都李「それで今になって緑心さんの親御さんが連れ戻しにきた...と。」
紫都李が理解したように言葉を重ねると緑心は静かに頷く
紫都李「...なんとなく理解が追いつきました。それで、緑心さんはどうするんですか。」
緑心「その話を今つけてくるよ。だから少し留守にするね。」
紫都李が頷くと緑心は男が乗ってきた車に乗る
~3話end~
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