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第4.5話後半
~紫都李said~
緑心が車に乗り約5分間、紫都李はずっと扉の前で座り込んでいた。
すると、何処からか声がする。
?「いやぁ~何ぃ?修羅場...?的な?ちょぉー怖ぁ~い♡」
紫都李が顔を上げると前にはボロボロのボーダーが入った服を着た人が立っていた
紫都李「入居希望なら管理人が帰ってくるまで待ってください。明日にはきっと…」
?「入居ぉ?なに?ココ、入居者募集中なの?」
紫都李「...はぁ、そうですけど。」
?「そっかそっかぁー!...うーん。」
車が去った方を見つめ何かを考える男。
すると、閃いたように紫都李の方へ向き直る。
?「ねぇ!」
紫都李「はい?」
?「今の...えぇーっと。管理人さん?助けたい?」
紫都李「そりゃぁ。緑心さんは大切な管理人さんだし...。」
『へぇー』と言うように男は不敵な笑を浮かべる
?「じゃぁさ、彼を助けられたらココに俺を置いてもらえるように交渉してよ!」
紫都李「要するに、入居希望者...ですね?」
?「うん!」
ニコニコしている男に不安を抱きながらも紫都李は紙とペンを出す
紫都李「あんた、名前は?」
?「ん?俺?俺はァ~兎が黒い~黒ウサギで~兎黒(とぐろ)デース♡」
紫都李「...普通に言ってくださいよ。」
兎黒「これが俺の自己紹介なの~」
紫都李「...変な名前っすね」
兎黒「んぇ~ひどぉーい!ま、実名じゃないけど~」
紫都李「は!?実名を名乗って下さいよ!」
兎黒「それは~ナイショ!」
紫都李「(俺、この人苦手だ...)」
紫都李が着ているパーカーを奪い深くフードを被る兎黒。
紫都李「あ、ちょっと!!」
兎黒「さーーて!そいじゃ、行こっか!少年よ!!」
紫都李「少年じゃないです。紫都李です。緑心さんの場所わかるんですか?」
兎黒「んー。あの車体番号、黒山組の番号だったからねー。目星は付いてるよー」
紫都李「(えぇ...何者だよこの人...)」
怪訝な顔をする紫都李と笑顔を絶やさない兎黒は街へ降りた。
~4.5話後半end~
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