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第7話
あんたもさ、今から遠藤ホモに取り入られようとしてたんじゃないの?気をつけなよ、遠藤ホモは寝技だけは上手いらしいから。
そんなことをペラペラと喋る三輪をどのタイミングで引っ叩いたのか、覚えていない。気がついたら、パチーンという音が耳にこだましていて。目の前には驚いた顔から一転、憤怒の顔になった三輪がいて。
三輪がオレを叩き返そうとするのを、止めてくれたのは浩一だった。
「すみません、お勘定お願いします」
会計をしてくれたのも、浩一。
「……大丈夫か?」
こうやって、静かな高台の公園に連れてきてくれたのも、浩一。
「……あぁ、大丈夫だよ」
わずかに震えた声が出て、自分を情けないなと思った。
でも、けりはつけなければ。
「……あのさ」
「あぁ」
「三輪の彼氏を寝取ったのは、ほんとだよ」
後ろから息を飲む音がした。
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