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しばし居座っていた久世の熱源が野宮の後孔からおもむろに引き抜かれていく。 「っ……く、久世サン……」 仮膣奥で達したはずのペニスは未だ硬度を保ち、引き抜かれた瞬間バネ仕掛けの如く反り返ったのを見、野宮は今以上に赤面した。 「熱いね」 乱れていたバスローブを完全に脱ぎ捨て、全裸になった久世は、たった今まで自分が占領していた後孔に目を止めた。 ツゥ……と溢れ落ちた一筋の白濁。 肌身を辿る些細な感覚に「んっ」と声を洩らした野宮を愛しげに見つめ、また視線を戻し、手を伸ばす。 溢れ出していた白濁を指の腹に掬って少しばかり緩んだ後孔に捻じ込み、押し戻す。 一滴づつ丁寧に。 戻し終わると中指の第二関節まで捻じ込んで、自身の残滓で温もる仮膣を緩々と掻き回した。 激しいピストンで刺激されて過敏になっていた肉奥を新たにじっくり苛んだ。 「ふ、ぁン……久世サン……」 「紘」 「っ……っ……っ」 「紘は俺のこと名前で呼んでくれないの?」 人差し指も捻じ込まれた。 二本指で腹側に潜む前立腺を巧みに小突かれた。 「まだ恥ずかしい? 俺達、もう二十八だけど」 一月に誕生日を迎えて久世と同じ年齢になった早生まれの野宮は、片膝を掴まれて両足を押し開かれ、過剰に疼く仮膣を指で細やかに嬲られて胸を大きく反らした。 二本指の付け根まで突き入れられる。 ピンポイントで男体Gスポットをこれでもかと暴かれる。 「ふあっ、あンっ、久世サァン……!」 「久世さん、じゃなくて……?」 「ッ、ッ、ッ……凛一(りんいち)ぃ……」 汗ばむ首筋に黒髪をはりつかせた久世はくすぐったそうに笑った。 見慣れない恋人の笑い方に野宮は……彼の指をきつく締めつけた。 「ん……紘は俺の名前呼ぶだけで感じる……? 気持ちよくなる……?」 「な、なるぅ、凛一ぃ……」 「これからどうするつもり、呼ぶ度に感じるって言うのなら……しばらくセックス漬けの日々にする?」 久世はさらに野宮の片足を持ち上げた。 えげつないまでの高速指ピストン。 はにかんだような笑みを浮かべたまま危うい指遣いで奥まったGスポットを露骨に刺激しまくった。 野宮は思わずクッションを掻き抱いた。 歯を立て、爪先までゾクゾクさせて、甘い断末魔を上げた。 「ぃ……ぃきそっ、いくっ、いくっ……凛一っっ……っっ……!!!!」 「まさか連続雌イキするなんて……ね」 「はあぅ……ッ、んあ……ッ、あ……ッ、んん……ッ」 「潮噴きの次は雌イキに目覚めたかな……ねぇ、紘?」 二連続で雌イキに至った野宮、現在、脱げかけたバスローブもそのままに床に両膝を突いてベッドにしがみついていた。 同じく床に両膝を突いた久世はリズミカルに腰を振っていた。 我が身にすっかり懐いた仮膣を我侭なペニスでとろとろになるまで独り占めする。 どこを突いても従順に喘ぐMっ気のある恋人に心身共に尽くしてやる。 野宮の股座にするりと伸ばされた久世の利き手。 未だ解放されずに熱を溜め込んで膨張しきったペニスを、暴発しないよう、そっと撫で上げた。 「ひッッッ」 「すごいね、紘の……はち切れそう」 スプリングに額をゴシゴシ擦りつけていた野宮はすぐ真上に迫る久世を哀願の眼差しで仰ぎ見た。 「凛一ぃ~~……っ……おれぇ、ちゃんとだしたぃっ……射精ぇ、したぃっ……!」 「……今すぐ、する? 思う存分、射精する……?」 根元付近を擦っていた掌が徐々に上へ。 もはや限界寸前、解放したくて堪らなさそうにビクビク悶絶するペニス天辺をゆっくりしごいた。 「したぃッ……だすッ……も、いっぱい……でるッ……!」 「いいよ、紘……? いっぱい雌イキしたご褒美……ちゃんと射精させてあげる……」 同世代の恋人に完全に主導権を掴まれて、管理し支配される流れにどっぷり溺れている野宮は、たちまち加速した愛撫に全身を引き攣らせた。 久世に導かれるがまま溜まるに溜まっていた絶頂の熱飛沫を目一杯解放させた……。

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