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シーツに突っ伏した野宮に久世は覆いかぶさっていた。 ネクタイで目隠し、ベルトで後ろ手に縛り上げた恋人の股間に利き手をもぞりと潜り込ませ、すでに半勃ちの性器を服越しに緩やかに撫で上げていた。 「んぅン……っ」 「もう硬いよ……? 怖いと、ココ、硬くなる? 射精したくなるんだ……?」 ゆっくり、ゆっくり、熱が溜まりつつあるソコを焦らすように撫で続けられて野宮は切なげに呻いた。 「久世、サぁン……っ」 甘えた声で呼ばれて久世は微笑んだ。 「目隠しされて、ベルトで縛られて、感じてるんだよね」 「ち、が……う」 「だって、ほら。どんどん硬くなってく」 「も、揉まないで……ッ」 自分の真下でもどかしそうに身を捩じらせる野宮に久世は話しかける。 「忘年会で野宮さんはすごく忙しそうだった」 「っ……そう……だっけ?」 「上司どころか同僚にまでお酌を求められてた」 『野宮の注ぐ酒、まず!!』 『あのなー。そんなこと言うなら二度と注ぎません』 『うそうそ! 拗ねんな!』 「あーー……アイツね、同期じゃなくて先輩だけど……」 むにゅっっっ! 「ひッッ!」 睾丸をむにゅっと鷲掴みにされて野宮はつい悲鳴を零した。 だらしなく開かれて震える唇の端から唾液が一筋、つぅぅーー……と伝い落ちていく。 「い、痛い……それ痛いって、久世サン……」 「見ていてあんまりイイ気分じゃないよね」 付き合いっていうのも、もちろん、わかるけど。 大人げないってわかってるけど。 「……そんな見てたんだ、俺のこと」 「だって恋人だし」 「ッ」 「どんな男が周りにいるのか気になる」 股間をまさぐる手に、背中に触れる見えない久世の体温に、野宮の下半身はみるみる昂ぶっていく。 初めて感じるれっきとした恋人の嫉妬に胸が疼く。 「く……久世サンだって……」 依然として服越しに愛撫を綴っていた久世はスゥと目を細めた。 「……い、一番美人なコがずっと隣にいて……お世話されてたろ……?」 『コレ、すっごく美味しいですよ、久世さんもどうぞ』 『ありがとう』 『あ、そろそろ飲み物頼みます? こっちにメニューくださーい』 「彼女は結婚してるけど」 「……久世サンってフツーの恋愛より不倫とか似合いそ」 「なにそれ」 失礼な恋人の発言に怒るどころか久世は愉しげに笑う。 ほんのり赤く染まった耳たぶを柔く食んで、ベルトが外されて無防備だったフロントをさらに寛げ、ボクサーパンツの内側にまで手を潜らせた。 「あ……っ」 「ん。もうカウパーで濡れてる」 「あ、あ、っ、く、ぅ」 「しっかり勃起してる」 「や、っ……っ、ん、ん、ん」 窮屈な下着の内側ですっかり火照ったペニスをしごかれて野宮の唾液は止まらない。 縛られた両手の指まで二人の隙間で苦悶させて、お尻をブルブルさせて、熱烈な手コキに感じまくった。 「でっ、でそ……っパンツ汚れる……っ」 「精液でパンツ汚すなんて中学生みたい」 「く、く、久世サンがそンな……っしごくから、っ、頼むから……っ脱がせて……」 脱がすどころか。 久世は敏感な先っぽを念入りに激しくコスってきた。 茶髪をしんなりさせた野宮は喉を引き攣らせた。 カウパーの絡まる水音がやたらダイレクトに鼓膜に流れ込んできて、刻みつけられる快楽刺激に成す術もなく平伏して、とうとう。 「い……ッ……ッ……ッ!」 下着の中で射精した。 久世の掌の内側でビクリと痙攣させ、ヒクつく尿道口から濃密なる飛沫を弾いた。 「ぅーーーー……っっ」 「……パンツ、どろどろになってる」 「ッ、ッ……ぅぅ……っ……もぉ、マジで外して、キツイ……っ……あ……」 素直に揺れていた野宮のお尻に久世は押しつけた。 目隠し拘束されてあっという間に達した恋人につられて痛いくらい勃ち上がったペニスを服越しにグリ、グリ、擦りつけた。 「このままシようか」 「ッ……だから……キツイって、久世サン……」 「嫌いじゃないくせに」 皺の寄ったスラックス、尻の狭間で物欲しげに収縮している尻孔に押し当ててみる。 「あ」 「十二月、バタバタしてて、一回もシてなかったよね」 「……あー……シてない」 「シたい?」 「っ……シたい、けど、ベルトはもう」 「もうちょっとだけ我慢しようか」

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