18 / 29
バッカじゃねーの!!
さらに抱き締める力が強くなり、項から肩にかけて熱い舌で舐められる。
「すげぇ興奮して、犯して殺して食べてやりたいって思った。」
…殺して、食べる
俺は小学校の頃にあった保健の授業を思い出す。
授業では、「フォーク」の人間が犯した犯罪について具体例をあげて説明されていた。
「ケーキ」である人間を殺害したり、誘拐するなどその内容は酷く生々しいものでよく覚えている。
「自分が、犯罪者 と同じ事をするかもって思ったら怖い。…でも、興奮が収まんなかった。そんで…」
……あーなったって事か
俺は胸の前で組まれた成一の手をそっと握った。
そして、
大きく頭を動かしガンっと成一の頭にづつきを食らわす。
「いっった」
「っっっ……バッカじゃねーの!!」
俺はそう怒鳴ると振り向き、そのままの勢いで成一を押し倒した。成一に跨がった状態で続ける。
「誰がお前何かに殺されるかってんだ!俺の気持ちと時間と経験を返せっっ!!」
ともだちにシェアしよう!