僕の名前は、南 優人 (みなみ ゆうと) 16歳。 男子校に通っている何処にでもいる (恋愛対象が幼馴染であること以外は) 普通の学生だ。幼馴染で恋人の 御上 一心 (みかみ いっしん)と一緒に今年入学した。 入学式からすでに一週間が経ち、そろそろ仲の良い人たちと少数なグループが出来始めている そんな中、僕はずっと一心と一緒にに過ごしていた…。 「いち〜、お腹すいた…」 「優また？いい加減俺のお菓子取るのやめてくれない？」 「そう言いながらくれるいちが好き〜」 「…仕方ないな。いつの間にこんな甘えたな奴になってしまったのか。兄ちゃん悲しい…」 そんなくだらない事を言いながら、いつも一緒に過ごしている。この時はまだ知らなかった… この穏やかな日々の終わりが、もう、すぐそこまで、迫ってきていることに…。元に戻れない過ちを犯すことに…。