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第68話
八尋『は…い』
あくまで演技を続ける林道にイライラする。
いつまでも演技はウザいよね。
七瀬『演技はもういいよ?』
すると人が変わったかのように僕に迫った。
八尋『ふはっ、口切れてるね。
ヤられた?ヤられたの?犯された?』
すごく楽しそうな林道に呆れる僕だが、新武さんはショックを受ける。
新武『は?』
僕はと言うと嫌味を込めてニッコリと林道に言い返した。
七瀬『残念だったね、ヤられてないよ。
新武さんは優しいから、そこまではいけないんだ。』
少し残念そうに聞かれる。
八尋『そっかー‥処女??』
七瀬『処女ですー。』
素直に答えるとニヤニヤと僕を見た。
八尋『ふふふっ。』
七瀬『そんな目で見ないで、気持ち悪い。
生憎、僕に殴りかかっても君は勝てないよ。』
八尋『いい腕してるもんねー
組み敷きたいよ、殴り合いもしてみたいし。』
無邪気な顔で言う林道。
七瀬『僕、これでも結構強いんだよ?
新武さんの時はわかってたけど、ドアを開けた直後だからね。』
しっかり殴られてしまった。
こんな僕達2人の会話に新武さんが唖然としている間に着いてしまった。
新武『つい、た。』
コンコンッ
七瀬『つきました、穂波です。』
風月『入れ。』
ガチャッ
陽『七瀬大丈夫…?』
しゅん、と悲しそうな陽の頭を優しく撫でる。
七瀬『平気だよ。』
風月と陽が、僕と林道と新武さんの向えに腰を下ろした。
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