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第78話
会長に料理を振る舞うのか…かなり緊張するな。
でもまぁ僕は料理なら得意な方だから、大丈夫のはず。
ー調理中ー
あと味付けにこれを加えて…と。
七瀬『ん、出来た。』
完成して一息つくと、匂いに釣られてきた人が一名。
紅華『いい匂い…』
七瀬『出来たよ。』
紅華『美味そう、運ぶな。』
七瀬『ありがとう!』
それからは運んだり、飲み物を出してくれたりと準備を手伝ってくれて早く支度が終わった。
紅華『やべぇ、うまそ…調理師免許とか持ってそうだよな。』
七瀬『ぇと、留学中に取った。』
すごく驚いた顔をされたが、確かに珍しいか。
紅華『…これからも暇なとき作らねぇ?』
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七瀬『僕で良かったら是非!!』
嬉しくて笑いかけると、ふっと微笑まれた。
紅華『真っ赤…食べようか。』
『『いただきます!!』』
味が気になって会長が一口食べるのを待つ。
僕、女の子みたいなことしてる…。
とかどうでもいい事を考えながらも、見つめる。
紅華『うまっ!!!!!!!』
あまりにも勢い良くて驚いたが、そう言ってくれて嬉しい。
七瀬『そこまで?』
紅華『あぁ…お前完璧すぎ…。』
七瀬『ふふっ。』
喜んでくれて、
料理得意でよかったと初めて思えた。
そうして僕も食べ始めた。
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