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第116話

泣きすぎて涙が枯れてきた頃 七瀬『…僕、和哉さんにも言ってないことがあるんだ。』 紅華『それは、言わなきゃならない事か?』 今はとても危険な状況だ。 それに僕はまた殴られたら体が持たないだろう。 僕は意を決して紅華に聞く。 七瀬『…僕の体、見てくれますか?』 そんな僕の言葉に眉を顰める。 紅華『お前やっぱり…なんか怪我してるのか? ピアノ引いている時から、動きに違和感があったんだが。』 話すより見てもらう方が早い。 全部脱ぎ終わると相変わらず、僕の体には沢山の痣と傷があった。 紅華『ッ…お前それ、何があった。』 七瀬『…僕が言わなきゃいけないことに関係してるんだ。ダウンしてる僕を明原さんが見つけてくれて。』 七瀬『…この学校の人たちも危険にさらされるかもしれない。だから、会長にも義父さんにも僕の事を全部話すからついてきてほしい。』 紅華はゴクリと唾を飲み、僕に聞いた。 紅華『俺もいいのか?』 七瀬『会長だから、だよ。 僕の部屋に来てくれてありがとう。』 僕が笑いかけると複雑そうな顔をしていて。 その後服を着て、気まずい雰囲気で理事長室に向かった。

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