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第115話
現実は恐ろしい。
それを知ってるのは自分でしょう?
七瀬『…だめだよ!!
僕と居たらみんなおかしくなるんだ…。』
泣き叫ぶように言うと弱々しく聞かれて。
紅華『俺のこと嫌い、なのか…?』
七瀬『嫌いじゃない!!!!!!!』
紅華『…俺の事知りたくないのか?』
七瀬『…ッ知り、たい…』
そんなの当たり前だ、全てを知りたい。
そう思っていたら優しく、そして強く抱きしめられた。
ぎゅ
離さないと言わんばかりに強く強く。
紅華『何に怯えてるのか教えてほしい。
でもひとつ言えるのは俺は可笑しくならないし、
弱くねーから自分の身ぐらい守れる。
だから、な?俺を信じて…お前を守らせてくれ。
愛させてくれ。 ー"誰よりも愛したいんだ"ー』
真剣な紅華の瞳にはグチャグチャに歪んだ僕の顔が映った。
もう、ダメだ…
僕はまた幸せにのめり込まれる。
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