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第119話

七瀬『書斎に行くと、父さんと兄さんがいて 「慰めてあげる」って。 服を脱がされて、あちこち触られて、 挙句、知り合いを呼ばれて… 僕を見世物にして 傷だらけにされて。 ただ、挿入はされなかった。 その日は母さんが居なかったんですよ。 それから毎日のように同じことをされ続けて 母さんには目もくれず。 母さんは壊れてしまった。 僕は唯一の味方だった母さんの笑顔がとても好きだった。 だけど、母さんは構われてる僕を捨てた。 「オマエナンカ」って‥… それで二回目なんです、捨てられたのが。』 はは…って乾いた自虐的な笑いが響く。 七瀬『その後一週間後に和哉さん方に拾われました。正直、また捨てられるかもって‥… でもせめて、いい子でいようって。 あまりにも幸せすぎてたんです。 優しい和哉さんや柳さん、 気遣ってくれる友人達‥…   そして、愛しい会長。 僕は幸せを求めすぎたんです。 わがままになってしまったのがいけなかった。』 苦しそうな顔をしている皆。 七瀬『…電話が来たんです、それに出ていなければ‥。』 心当たりがある紅華は顔を顰めた。 紅華『…あの時か。』 多分、会長の指すあの時とはちょうどダンスのペアで明原さんが来た後。 僕達の仲が拗れて気まずくなり、会長が部屋に来てたとき。    七瀬『…はい。』

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