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第9話「波乱万丈の新入生歓迎会開始」
翌朝、茜雲はいつも通り起きると、歯磨きと顔を洗ってそのまま制服と動きやすいように
ジャージーを持っていく。今日は一度教室にそろった後、ジャージーに着替えた後、
体育館へと集合となっていた。
普通通りに体育館に集まった後、全員が体育館に集まった。生徒会役員も珍しく
全員揃っている。すると、そこへ理事長もやってきたので開会式が始まるかと思えば
理事長はマイクを持つなり
「あ、そういえば本日の新入生歓迎会の前に、編入者が一名いる。紹介しておく」
そう告げるとほんとどの生徒がはぁ!?という顔をすると同時に理事長は
「それと、今まで立場がでかかった生徒会役員は全員本気で頭を冷やしてもらう。
・・・今度普通科2-Aに入ってくる編入性は、風紀副委員長だ。因みに弟さんは
随分長い事あっていなかっただろうから、この度一緒の高校入学できたから
楽しんでくれ。・・・八木深紅(やぎ しんく)入ってきなさい」
その声と同時に嬉しそうな顔をして入ってきた白い制服が見えると同時に名乗り上げられた
名前に特進の生徒がざわついている。
すると理事長の横に漆黒のアシンメトリーミディアムショートの髪と、炎様にそして地獄の閻魔のような赤い深紅の瞳をした少年が出てきた。
「はぁ!?兄ちゃん!?」
実の兄を舞台上に見た奏が立ち上がると同時に、草薙も立ち上がる。
「ちょっと待て!!!あいつって紅・・・!!!」
焦るように言う。その言葉にえ?と言ったのは新堂だ。
「・・・蠍、深紅を、知っているのか?」
尋ねる声に、今度蠍がはぁぁぁ!?と声を上げた。すると奏も
「え?え?ちょっとまってどういう・・・」
言葉を失うと、草薙は
「・・・弟の前で言うの嫌だけど、どうしてその横にいるガキは知ってるからいう。こいつは、この辺一帯をほぼ制覇している最強の族といくつもの弟子族をもつ「紅火」を束ねる族長『紅』だ。俺、2年ほどやりあっているけど、一度も勝てない程の化け物だよ」
そう告げると、隣に座っていた秤を見た。すると彼は
「・・・らしいね。お兄ちゃん随分やんちゃしているみたいだぞ。奏ちゃん」
苦笑しながらいう。その横で新堂が言葉を失っている。そんなカオスな状況の中当本人はというと
「なぁ、怪我させていい鬼ごっこっていつ始まるの?」
あっけらかんに言うのだから生徒全員が固まった。と同時に草薙は補佐としている英知に警告をした。
「気を付けろよ?あいつ、目つけたら本気で相手の骨一本折るレベルで、追いかけ回すからな・・・?しかも、お前、あいつの弟とペアだろ?久しぶりってことは・・・数年来の再会ってことだろ?・・・目つけられたらお前、死ぬからな?」
真顔で言う。その声は近くにいた生徒にも聞こえていたらしく、ひいっ!という声がする。英知は英知で必死に頷いているが、舞台上にいる少年がそんな風に見えない。すると理事長は
「・・・あいつな・・・怪我は辞めて下さい。お前のお父さんにお顔が向けられないから。ついでに壊すなら器物破損までは許すから、明日からにしろ!!!今日は新入生歓迎会!!!一応骨折りたい相手とのドンパチは明日からにしろ!!!!分かった!?」
人差し指を指してびしっというと、深紅はちぇーと膨れ面しながらも
「はぁーい、じゃぁ明日から犯罪犯したら病院行きにしていいんだな。じゃぁ今日は大人しくしておく」
そういうとそのまま降りてきた。どうやら担任が引き取りにきたようだが、すでに担任が震えがっている。
「・・・茜雲ちゃん・・・」
「茜雲・・・あれはまずいぞ」
あまりにも脅し系に近い編入生の存在に空気が既に楽しい空気じゃなかった。
だが、瑠射と勇魚の言葉に対して茜雲は小さく笑うと
「そうでないと面白くないので、これでいいんです」
そう告げると鼻歌歌いながらクラスにいた幼馴染の元へ向かう。
八木の兄である深紅がクラスに収まった所で、理事長はマイクを持ちなおすと
「じゃぁ10分後に開始します。先生方は安全面のみ気を付けてください」
そう告げるとそのままマイクを切った。
(ちょっと待ってーーーーーー!!!!)
初めて一部を除いた生徒と職員の心が初めて一致したのは仕方なかったのである。
さて、波乱万丈の「新入生歓迎会」は始まった。
駒は全て女帝の”騎士”の元へ揃う。
次は、紅の女帝の”騎士”を引きずり出そう。
その為ならこの学園の生徒をどれだけ恐怖に陥れようとも”騎士”には関係ない。
彼にとって”女帝”と”王”が存在する世界以外全て、”不要な世界”だが同時に”関わる必要もない世界”そして”守るべき世界”である。
”悪魔の血”は確実に”騎士”の次なるステージへ導いている。
「ならば、次に引きずり出すものは一つだけだ。その為に普通の生活ができくなろうとも俺は知らない」
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